放し飼い
有精卵は通常卵より栄養価が高いというのは完全な思い込み

有精卵はヒヨコが孵化するほどのパワーがあるので、さぞや栄養価も高いはず!と思うのは単なる思い込みにすぎません。同じ飼料を与える限り、有精卵の栄養価は通常卵となんら変わりません。

有精卵は味が違うという方もいらっしゃいますが、それはその卵を産んだ親鶏の食べているエサが違うからです。

つまり、有精卵と通常卵の違いは孵化する可能性があるか否かという一点のみです。

 

ではなぜ有精卵が一般の卵より割高であるかというと、有精卵を産む鶏の飼い方にあります。

鶏卵公正取引協議会の『鶏卵の表示に関する公正競争規約』では、有精卵もしくはそれに類する用語を用いる場合、雌100羽に対し雄5羽以上での飼育を規程しています。

つまり直接の収益となる卵を産まない雄を養わなければいけない分割高になるという考え方です。

 

有精卵とされる卵がすべて孵化する可能性があるわけではなく、結構ハズレも多くあります。

また、すべての有精卵事業者が必ずしも上記の雌雄割合で飼育しているかというとそうでもないようです…。

 

通常卵と比較して食用としての有精卵のメリットがあるとすれば、「なんとなくノスタルジックな気分に浸れたような気になれる…かも」というところでしょうか。